対応できる治療

当院の訪問歯科診療では、以下の治療やケアを行っています。

お口に合った入れ歯を使っていると、脳が活性化され、認知機能の低下を予防できると言われています。また食べ物をしっかり噛めれば、消化・吸収しやすくなり、お体全体の健康にもつながります。

入れ歯治療によってお口周りの筋肉の衰えを防ぐことは、若々しいお顔を保つ意味でも効果的です。併せて発音も明瞭になりますから、おしゃべりが楽しくなるという利点もあります。

保険診療・自費診療を問わず、患者さまのご希望に沿える入れ歯をお作りします。ご相談ください。

私どもの訪問歯科診療では、一般的な通院型の歯科医院と同程度の虫歯治療のご提供が可能です。できるだけ痛みを感じさせないことに力を尽くしつつ、患者さま自身の歯を残せる治療を心がけています。

もちろん、すべての診療器具は滅菌処理を施し、より安全な状態で持参しています。

歯周病の治療はとても重要です。なぜなら歯周病は、糖尿病や心筋梗塞・狭心症のリスクを増加させると言われているからです。

歯周病の症状である歯ぐきの腫れや出血は、専門家が行う歯石除去などの処置で改善できます。歯周病の予防・改善のために、定期的な歯周病検査に加え、プロフェッショナルによるケアが大変重要です。

口臭の原因には、歯周病や舌苔（ぜったい）が挙げられます。舌苔とは、口内の粘膜が剥がれたものに、細菌が溜まって形成される垢のようなものです。

また認知症などの影響で、インプラントが長期間メインテナンスできていないケースなどでも、口臭の原因になり得ます。

口臭は、口の中で剥がれ落ちた古い粘膜や、食べ物のタンパク質を細菌が分解するときに生じるものです。

さらに、口臭の程度は唾液の分泌にも左右されます。唾液には自浄作用と抗菌作用があり、お口の中の食べかすを洗い流し、細菌と戦ってくれています。しかし加齢によって唾液の量が減ってしまうと、お口の中の細菌が増加してしまうのです。

保湿ジェルで唾液の役割を補ったり、唾液腺マッサージなどを行ったりして、お口の中の細菌を減らせれば、口臭の予防につながります。口臭にお悩みの方は是非ご相談ください。

お口に痛みなどのトラブルを抱えていない方にとっても、口腔（こうくう）ケアと呼ばれる、お口の中のケアは大切です。

特にご高齢の方の場合、飲み込む力「嚥下機能（えんげきのう）」が低下し始めます。そうなると、お口の中の細菌が、誤って食べ物や唾液と一緒に気道や肺に入り込み、「誤嚥性肺炎（ごえんせいはいえん）」を引き起こすリスクが高まってしまいます。

誤嚥性肺炎の予防は、定期的なケアでお口の中の細菌を減らし、お口をキレイな状態に保つことがポイントです。当院では、経験豊富な歯科衛生士によるクリーニングはもちろん、歯みがきのアドバイスも行っております。お口の中の細菌を減らすには、専門家によるケア以上に毎日の歯みがきが重要です。ご自身やご家族の方も日々のケアの方法がわかれば、きっとご安心いただけるのではないでしょうか。

飲み込む力である「嚥下機能（えんげきのう）」の簡易的な検査を行い、歯科医師および歯科衛生士を含めたスタッフが、訓練・リハビリのプランを作成しています。

基本的に、歯科医師と歯科衛生士がリハビリを行うため、専門的な摂食嚥下（せっしょくえんげ）（※）訓練・リハビリのご提供が可能です。

他にも、むせやすい方や飲み込みが不自由な方が、安全に食事をとれるよう、食べ物の形状やサイズに関するアドバイスをご家族の方へ行っています。併せて、お食事の介助方法もお教えしていますので、気軽にご相談ください。

※摂食嚥下とは「食べる、飲み込む」という食事に必要な動きのこと